社会福祉士兼ライターの紙月日記

社会福祉士資格を持つライターが、社会保障に関するニュースや時事ネタ、娘の新生児脳梗塞などについて書くブログ

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「野生のソーシャルワーカー」増殖のススメ

3月30日付の福祉新聞を読んでいたら
5面にある「福祉士リレーずいそう」の欄に
久留米市議会議員の女性が登場していました。

精神保健福祉士の資格を持っていて、
精神科病院や障害者生活支援センターに勤務したのち
12年前から市議会議員になったとか。

ソーシャルワーカーとして現場で働くことはもちろん重要ですが、
現場と連携して社会システムを作る役割の大切さ
訴えておられました。

これ、僕もまったく同感です。

少子高齢化がのっぴきならない状態になり
あらゆる社会資源を有効に結びつけることが不可欠なご時世。

まさに、時代は「野生のソーシャルワーカー」を求めているのです。

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野生とは、現場の外から変えていく人のこと

「野生」ってなんだと突っ込みが聞こえてきそうですが、
僕の思う野生っていうのは、いわゆる施設などの現場ではなく
社会の様々なフィールドに散っているSWのことを指します。

もちろん、大前提としては直接施設でケアを担当する
現場のワーカーさんってめっちゃ大事です。
それがないと社会が回りません。

でもそれとは別に、いろんなところでガタがきている社会システムを
ソーシャルワークの専門知識を活かしながら立て直していく役割も
すっごく重要になってきている
と思うのです。

モノを書いて社会に訴える仕事をしていると、
「とにかく声をあげること」の重要さを痛感します。

たとえどれほど深刻な社会問題があっても
その存在を知られなければ解決には向かわない。
特に、とかく腰が重い行政は、それほど熱心になってくれません。

でもそれが、誰かが声をあげることで多くの人に知られれば
「なんでこれが放置されているんだ」という義憤が集まって
問題解決に向けたエネルギーを生み出すことがあります。

人間は「自分一人だと何もできない」と思ってしまいがちですが、
その「何もできない一人」が集まっていくと、
想像もしない力を生み出します。

でも、それを実現させるには、みんなが共通で掲げられる旗が必要です。
たから、小さなエネルギーを束ねていく存在として、
ソーシャルワーカーがいるべ
きだと、僕は思います。

だからこそ、現場の福祉を支える人だけでなく、
野生の立場で社会システムに対してファイトしていく存在が重要なのです。

戦略的に議員を擁立していく重要さ

社会福祉士の試験を受けるには受験資格が必要なので、
僕も通信講座を受講しながら、
半年に数日ほどの頻度でスクーリングにも通っていました。

スクーリングとは、つまり受講生が会場に集まって授業を受けることですが、
これって結構楽しくて、他の受講生たちの自己紹介を聞いていて
へ~こんな人もいるんだ、と驚きがあったりします。

僕の受けていた養成講座にも市だったか町だったかの議員の方がいらして
議員活動の中で福祉分野をしっかりと扱っていきたいということで
受講しにきているとのことでした。

こういう熱心な議員さんは別にしても
正直なところ、僕は議員さんに対してそれほどいいイメージはありません。

県議会を傍聴していて「おいおい、そんなレベルの質問すんなよ」
と思うこともうんざりするほどありますし、
「あんたは議員としてどんな仕事がしたいんだ」と思う人も少なくありません。

でも、やっぱり議員は議員。彼らが持っている力はすごい
議会制民主主義のこの国で、物事のベースは議会で決まっていくからです。

地元の地区から議員を選出していなければ
信号機ひとつつくるのにも、なかなか役所に話が通りません。
反対に議員を通せば、驚くくらい簡単に信号機が立ちます。

ちょうどいま統一地方選の時期ですが、
だからそれぞれの地域では、ふさわしい人を議員に立てて
その人を通して地域の課題を解決していこうとするんです。

僕は今後、社会福祉士や精神保健福祉士の分野でも、
もっと団体が組織的にこの「議員を通した社会変革」を
意識していくべき
だと思っています。

ソーシャルワーカーが社会資源をつなぐ中心に立っていく
という理念はすばらしいんですが、
きれいな理念だけでは、おそらく社会は変わらない。

国会や地方議会で、そういうソーシャルワーカーの理念を
体現した人をしっかり送り出し、その役割を社会に認識してもらう。
そうやって戦略的に、社会を変えていくことも重要だと思います。

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