社会福祉士兼ライターの紙月日記

社会福祉士資格を持つライターが、社会保障に関するニュースや時事ネタ、娘の新生児脳梗塞などについて書くブログ

雑記

二十歳のころ。

Numberの思い出

僕は悲しいくらいに運動神経がなく、
小学生の頃から体育の成績は見るも無残なものだったけど、
高校時代になぜかラグビー部に入ることになった。

投げて蹴って走ってぶつかってを繰り返すラグビーは
運動音痴にはなかなか厳しいスポーツだったけど、
なんとか3年間部辞めずにやり通せた。

そのおかげで、スポーツの楽しさを少しだけ理解することができて、
今ではすっかり、スポーツ観戦が趣味の一つになった。

スポーツへの食わず嫌い感が消えていった延長で、
大学入学くらいの時期に初めて手に取ったのが、
雑誌の「Number」だった。

自分が買ったのか、それともどこかにあるのを読んだのか、
細かいところは忘れてしまったけど、
その時感じた面白さだけは忘れられない。

スポーツの一瞬を切り取って、
そこに至るまでの選手の思いや
その選手を取り巻く人々の動きを描く。

時に情熱的な筆致で、時に冷静な視点で描写することで、
世界観に引き込まれた読者は、そのスポーツの一瞬を
まるで当事者であるかのように共有できる。

「面白い。こんな文章が書いてみたい」

そう思ったのが、初めて文章を「書く」ことに
意識的に興味を持ったきっかけだった気がする。

誰もが経験する「二十歳の葛藤」

その思い出深いNumberの少し前の号で
「二十歳のころ。」というテーマの特集をやっていた。

number

様々なスポーツのアスリートに、
二十歳の頃はどんな思いでプレーしていたのかを
聞いていく、という企画。

このテーマの下敷きになっているのは、
立花隆が東大のゼミで行った取り組みだ。

立花ゼミによる聞き取りの成果は、そのものずばり
「二十歳のころ」と題した書籍にまとめられていて、
自分がまさに二十歳を迎えていた大学時代に
買って読んだ記憶がある。

この企画の面白いところは、
「二十歳」という時期設定の妙だ。

特に日本の場合、二十歳は大人の入り口であり、
それまで割と気楽に過ごしてきた大学生たちも
数年後に待つ社会人生活を意識しはじめて
「俺っていったい何者なんだ」と悩み始める。

もっと早熟な人、それこそアスリートたちなんかは
十代半ばくらいに成功体験を得ていることもあるんだろうけれど、
それでも二十歳前後に精神的に変わりゆく経験があって、
それまでの自分とは質的に変わってゆく過程を経るのだと思う。

Numberで取り上げられていたアスリートは、
イチローに中田英寿、清原、三浦カズ、葛西紀明などなど。
でも個人的に一番面白かったのは、
貴乃花親方の話だった。

自分が小さかったころ、大相撲は若貴ブームまっただ中けれど、
彼がどんな思いを背負って土俵に立っていたのかなんて、
とても考えが至らなかった。

引退してからもメディアに出てくる機会がそう多い人ではないので、
この特集で、彼が二十歳の頃の背負っていた思いを知って、
なんと大人びた、決意を秘めた二十歳だったのだろうと唸ってしまった。

やっぱりNumberは面白い。また年間購読でもしようか。

自分の「二十歳のころ」は

自分自身のことでいえば、二十歳のころは
よくわからない全能感に包まれていたような気がする。

自分にはなんでもできる
自分は「その他大勢」ではない
自分なら「何者か」になれる

何の根拠もない自信だけがあった。
(ことごとく後々覆されることになるのだけど)

当時の言動を思い返すと恥ずかしいことばかりだけど
それでもやっぱり、今につながる価値観は
あの頃の経験がベースになっているとも思う。

荒削りな状態で青臭いことを言いながら
目先の利益なんか関係なく突っ走る。

それができたのは子どもだったからであり、
でももっと大人になりたくて
必死で背伸びをしようとしていたからかもしれない。

あまりに福祉と無関係な話でしたが、
つい懐かしくなったので書いてみました。

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