社会福祉士兼ライターの紙月日記

社会福祉士資格を持つライターが、社会保障に関するニュースや時事ネタ、娘の新生児脳梗塞などについて書くブログ

時事ニュース

東日本大震災四周年追悼式 遺族代表の言葉を刻む

昨日あった政府主催の東日本大震災四周年追悼式
その内容が本当に胸に刺さりました。

式典では天皇皇后両陛下のあいさつなどのほか、
被災3県の遺族が、それぞれ言葉を述べていました。

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瓦礫に埋もれる母 助けられなかった

なかでも衝撃的だったのが、宮城県の遺族代表として参加した
石巻市出身の菅原彩加さんの言葉でした。

 しばらく流された後、私は運良く瓦礫(がれき)の山の上に流れ着きました。その時、足下から私の名前を呼ぶ声が聞こえ、かき分けて見てみると釘や木が刺さり足は折れ変わり果てた母の姿がありました。右足が挟まって抜けず、瓦礫をよけようと頑張りましたが私一人にはどうにもならないほどの重さ、大きさでした。母のことを助けたいけれど、ここに居たら私も流されて死んでしまう。「行かないで」という母に私は「ありがとう、大好きだよ」と伝え、近くにあった小学校へと泳いで渡り、一夜を明かしました。

凄まじいエピソードすぎて簡単にコメントできませんが、

母親を置いてその場を離れたこと、その記憶を自分の中で受け止めたこと、
そしてそれを式典で話すまでの過程に起こったであろう
葛藤や心の動きを想像するだけで、言葉を失ってしまいます。

菅原さんが被災した時は15歳。
4年が過ぎたいまでも、わずか19歳
です。

少し甲高い、あどけなさの残る声と、
その声で語られる壮絶なエピソードのあまりの落差に、
改めて、あの震災が想像を絶するものだったのだと思わされます。

岩手県の遺族代表、内舘伯夫さんは、

 形あるものの復興と共に、私たちがこれからの数百年数千年先へ、その悲しさを優しさに、その悔しさを何かを許す心に、その後悔と自責の念を生きている私たちがお互いを思いやり助け合う心にしたことを、伝え残していくこと。
 それが、私たち日本がこの震災を乗り越えた証しとなり、亡くなった方々への最大の敬意であると信じ、一日一日を大切に過ごしていきます。

と話されていました。

悲しさを優しさに。悔しさを許す心に。
自分自身の心にも刻みつけておこうと思います。

遺族代表の言葉はニュースサイトでも読めますが、
政府広報のページで動画も見られます。
遺族の言葉は36分ごろからです。

再び立ち上がろうとする強さ

医療ソーシャルワーカーを目指す少女

11日付の新聞各紙には、震災の遺族たちについての
様々なエピソードが載っていました。

毎日新聞が取り上げたのが、被災地で奔走した外科医の父を過労で亡くし、
その父の言葉から医療ソーシャルワーカーを目指すことに決めた
宮城県名取市の内山ゆきのさん。

お父さんが存命の間はSWを目指そうとは思っていなかったそうですが、
震災前にかけられた、

「患者の心のケアをする医療ソーシャルワーカーっていう大切な仕事があるんだ。人の気持ちが分かるゆきのには向いていると思う」

という言葉を思い出し、いまは東北福祉大に通って、
社会福祉士取得に向けて勉強をされているそうです。

ぜひ夢をかなえて、素晴らしい医療SWになってほしいですね。

そのうち消えると思いますが、記事はこちらです。

カウンセラーとしてともに寄り添う

朝日新聞の夕刊には、震災で祖母と母を亡くしながら、
被災者のために働きたいとカウンセラーの資格をとった
盛岡市の濱田紀子さんの記事が出ていました。

現在は、大槌町が始めた「生きた証」事業で、
遺族らから震災当時の様子を聞き取るスタッフの一員として
町の人々の語る声に向き合っています。

ご自身も震災の遺族であるわけで、
聞き取りはピアカウンセリングにもなっているのでしょう。
聞き取り結果がまとまったら、ぜひ読んでみたいと思います。

記事はこちらです。

割り切れない思いも

これは11日の紙面ではないんですけど、
津波に飲まれていまも行方がわからない娘を探して
海に潜って捜索を続ける父の話もありました。(記事はこちら

石巻市の話なのですが、見つからない娘を思い続ける毎日に
「自分も何かしなければ」と潜水士免許を取得して
月に1、2回ある捜索に参加しているそうです。

「見つけるのは針の穴を通すより難しいって感じる。
けど、私と女房にとって一番大切なもの。
それを持っていかれるくらい悪いことしたのかな」

ご本人の言葉が重い。

「乗り越える」と簡単に言うことなんてできない。
前を向いたり、振り返ったり、苦しくてうつむいたり。

そんな日々を精一杯生き抜いていくそれぞれの人たちに
最大限の敬意をもって、また自分なりにできることを
常に探していたいと思います。

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