社会福祉士兼ライターの紙月日記

社会福祉士資格を持つライターが、社会保障に関するニュースや時事ネタ、娘の新生児脳梗塞などについて書くブログ

福祉のはなし

国内初の「コミュニティ型こどもホスピス」、大阪・鶴見区にできるってよ!

「ホスピス」って知ってますか?

病気の完治が難しい患者さんたちに対して
最後まで自分らしく落ち着いた環境で暮らせるよう
医療的・精神的な支援を手掛ける施設
のことです。

自分には明日も命があるんだろうか。
そんな不安と闘いながら、それでも最後まで自分らしくありたいと
ホスピスで暮らす人々が国内には大勢います。

こうしたホスピスの利用者は成人が多いんですが、
世界的にみると、同じように難病を抱える子どもたちを支援する
「子どもホスピス」と言われるような施設も存在します。

そして日本にも、そんな子ども向けのホスピスが
今年12月、大阪・鶴見区に完成することになっています。

その名も「TSURUMIこどもホスピス」

kodomohosupisu
(画像はホームページより)

この施設はけっこう革新的なのですが、
いったいどの辺がすごいんでしょうか。

ちょっとだけご紹介したいと思います。

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今までなかった「地域に開放されたホスピス」

ホスピスはその施設の性格上、
緊急時に医療が受けやすいように病院に併設されていることも多く、
あまり部外者が関わる機会がない場所でした。

しかし、このTSURUMIこどもホスピスは違います。

施設が目指すのは、外部に開放されて
一般の子どもたちも遊びに来られる
ような
「コミュニティ型」の子どもホスピス。

施設の一部を一般に開放することで
難病の子どもたちと普通の子どもたちが触れ合ったり、
その保護者同士が交流できる拠点をつくります。

ホスピスの現状はこれまでほとんど知られていませんから、
実際に当事者たちと触れ合う機会が増えることで
社会的な支援も得やすくなるかもしれませんね。

さらに、施設のもう一つの理念は
「子どもと家族の『やりたい』をかなえる」こと。

難病と闘っている子どもたちだって、
庭でひなたぼっこをしたり、料理を作ったり、楽器に触れたりしたい。

親たちは、そんな時間を子どもと一緒に楽しんだり
時にはちょっとお休みして、自分だけの時間を満喫したりしたい。

そんな願いを実現するために、
施設にはプレイルームなどの遊び場所をしっかり設けるほか、
家族で一緒の時間を過ごせるリビングや宿泊施設も完備。

さらに、時にはボランティアたちが子どもの世話をすることで
保護者たちに自由な時間を満喫してもらうことも目指すそうです。
(いわゆるレスパイトケアです)

医師や看護師、教師、保育士など多様なボランティアがスタッフをつとめ
施設自体は企業や個人からの寄付金で運営されるため、
無料で利用できる
ことも大きなポイントですね。

新しい一歩 将来の進展に期待!

子ども向けのホスピスは
1982年にイギリスのオックスフォードに設立され、
それ以降、世界中に広がりつつあるそうです。

ただ、日本ではこういった施設はほとんどないらしく、
一般社団法人こどものホスピスプロジェクト(CHP)という団体が
施設の立ち上げに向けて地道に活動していたところ、

そのアイデアが衣料品大手ユニクロのプランコンテストで採用。
さらに、以前からCHPを支援していた日本財団も加わって、
3者が協働して施設を立ち上げることになった、という流れだそうです。

まだまだ始まったばかりの取り組みですし、
実際に施設もできていない状況ですが、
すごく可能性を感じます。

ぜひうまくいってほしいと思いますし、
施設が完成したら、僕も遊びにいってみたいと思います。

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